プロダクトイノベーション
ラット体外受精技術の実用化と今後の展望
Vol.51 No.5 Page. 340 - 345 (published date : 2013年5月1日)
概要原稿
ラットはマウスとともに古くから汎用されているげっ歯類の小型実験動物で,自然発症の病態(疾患)モデルも多数樹立されて広く利用されている.基礎データの蓄積も豊富で,病理学的な研究,栄養学や行動薬理学的な研究に汎用されている.マウスの10倍の体サイズをもつラットは,反復採血や生化学的解析に必要な材料を容易に確保でき,解剖や外科的手技を行ううえでも有利で,外科的病態モデルの作製も容易にできる.さらに,学習能力がマウスよりも高いことから,神経科学領域の研究にも利用が広がっている.
リファレンス
- 1) 日本実験動物環境研究会:“「実験動物の飼養及び保管等に関する規準」についての日本実験動物環境研究会改正案”,2003, p. 3.
- 2) Y. Toyoda & M. C. Chang :J. Reprod. Fertil.,36, 9 (1974).
- 3) S. Oh, K. Miyoshi & H. Funahashi :Biol. Reprod.,59, 884 (1998).
- 4) K. Miyoshi, T. Kono & K. Niwa :Biol. Reprod.,56, 180 (1997).
- 5) M. Sato, A. Ishikawa, A. Nagashima, T. Watanabe, N. Tada & M. Kimura :Genesis,31, 147 (2001).
- 6) S. Kito, T. Hayao, Y. Noguchi-Kawasaki, Y. Ohta, U. Hideki & S. Tateno :Comp. Med.,54, 564 (2004).
- 7) T. Aoto, R. Takahashi & M. Ueda :Transgenic Res.,20, 1245 (2011).
- 8) Y. Seita, S. Sugio, J. Ito & N. Kashiwazaki :Biol. Reprod.,80, 503 (2009).
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