今日の話題

生物における化合
シオカワコハナバチが協同する理由

Vol.51 No.7 Page. 435 - 437 (published date : 2013年7月1日)
長谷川 英祐1, 八木 議大1
  1. 北海道大学大学院農学研究院

概要原稿

生物のなかには,複数の個体が協同してコロニーを作って暮らすものがいる(1).アリ,ハチ,シロアリが代表で,その多くは,ワーカーが卵を産まない.次世代にできるだけたくさんの子どもを残すタイプが進化していくと予測する進化理論のなかで,子どもを産まない社会性昆虫のワーカーの行動がどうして進化できたのかは,ダーウィン以来の大きな謎だった.子どもを産まずに働くという性質がどうして次の世代に伝わっていくのかが説明できなかったからだ.

リファレンス

  1. 1) E. O. Wilson : “The Insect Societies,” Belknap Press of Harvard University Press, Cambridge, Mass., 1971.
  2. 2) W. D. Hamilton :J. Theol. Biol.,7, 1 (1964).
  3. 3) N. Yagi & E. Hasegawa :Nat. Com.,3, 939 (2012).


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