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(published date : 2026年11月1日)
新潟県妙高市の伝統発酵調味料“かんずり”の製法には,“雪さらし”と呼ばれる特徴的な工程と,3年間にわたる熟成・発酵工程がある.雪さらしには塩分低減効果や雑味除去効果が,原料である唐辛子や柚子には抗酸化作用があるとされているが,これらの効果を裏付ける科学的知見は十分でない.そこで,本研究では特徴的な製造工程が塩分,糖生成および抗酸化能に及ぼす影響を検討した.その結果,雪さらし工程では塩分低減効果が,熟成工程ではグルコース量が増加することが示唆された.また,かんずり懸濁液を調製してリンゴ褐変化抑制試験を行ったところ,かんずりに含まれる塩分以外の成分も褐変化抑制に関与する可能性が示唆された.さらに,DPPH法による抗酸化試験を行ったところ抗酸化能も確認された.以上より,かんずりの伝統的な製法には機能性を向上させるさまざまな“知恵”が詰まっていることが明らかとなった.