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(published date : 2011年3月1日)
植物はウイルス 細菌 糸状菌 線虫などの様々な病原体の脅威に常にさらされているが これら病原体の侵入を認識して速やかに防御反応を誘導できる この植物の免疫システムにおいて NLR Thenucleotide bind
ing domain leucine rich repeat containing protein と総称されるタンパク質群は 病原体の認識を担う免疫センサーとして働く この NLR protein の働きには RAR1 SGT1およびHSP90の3つのタンパク質からなる複合体が必要である 1 実際 この複合体の因子のいずれかが機能を失うと様々な NLR protein の量が減少し 植物の病害抵抗性は低下する 興味深いことに 動物の NLR protein である Nod like receptor family も 自然免疫において細胞内型の免疫センサーとして働く そして この NLR protein の機能にもSGT1とHSP90が必要である つまり 動植物は共通なタイプの免疫センサーおよび制御システムをもっている