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注目記事

最新の研究知見から見たリンパ管の役割  /  吉松 康裕
リンパ管の役割と解析方法
ジャガイモの毒ソラニン生合成の鍵となる酵素の発見  /  秋山 遼太, 水谷 正治
酸素添加酵素の機能分化が生み出す構造多様性
ケミカルプライミングによる植物の環境ストレス耐性強化  /  佐古 香織
化合物処理によって非生物的ストレス耐性を付与する技術
透明にすることで“見える”食品の内部構造  /  小川 剛伸
グルテンの3次元構造の解明に成功
ワンポットペプチドセグメント縮合法を利用した糖タンパク質の化学合成  /  朝比奈 雄也
精密化学合成で効率よくタンパク質を作り上げる
大腸菌が産生する発がんリスク因子「コリバクチン」の化学構造の全容解明  /  平山 裕一郎, 渡辺 賢二
微量かつ不安定な未知天然物の検出と構造決定
植物細胞の酸化シグナルを伝える活性カルボニル種  /  真野 純一
過酸化脂質由来α,β-不飽和カルボニル化合物の作用
ポリフェノールと腸内細菌  /  升本 早枝子
腸内細菌叢の変動を介した生体調節機能
歯の修復およびその加速化に関する革新的技術開発  /  釜阪 寛, 田中 智子, 滝井 寛
生涯,自分の歯で食べるために
ゲノム編集食品の取り扱いに関するルール  /  小泉 望, 四方 雅仁
ゲノム編集食品の取り扱い

化学と生物 Vol.60 (2022) No.3

全文PDF :
英文要旨および目次PDF :

巻頭言

今更ながらの高峰譲吉博士のスタートアップ論的考察  /  中野 秀雄

Page. 103 - 103 (published date : 2022年3月1日)
冒頭文
リファレンス
1997年に初めて米国の大学に短期滞在した際に,ラボの教授から2枚の名刺を頂いた.一つは大学の名刺だったが,もう一つはその先生が共同の設立者であったスタートアップ会社のそれであり,大変驚いた.それからもう既に20年以上経て,日本でも稀にそのような大学教員に出会うことができるようになった.

今日の話題

最新の研究知見から見たリンパ管の役割  /  吉松 康裕

Page. 104 - 106 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
リンパ管はほぼ全身に張り巡らされ,各臓器・組織における機能に密接に関わっている.近年はさまざまな病態との関係からリンパ管の新たな役割が明らかになってきた.注目すべきリンパ管の役割に加え,リンパ管の基礎,リンパ管の解析方法について紹介する.
vol60_3

ジャガイモの毒ソラニン生合成の鍵となる酵素の発見  /  秋山 遼太, 水谷 正治

Page. 107 - 109 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
ジャガイモは世界中で食べられている非常に重要な作物である.一方で,ジャガイモには有毒なソラニンが含まれていることが知られている.本稿ではソラニン生合成の鍵となる遺伝子の発見,さらにはそこから見えてきた植物特化代謝産物の進化について紹介したい.
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ケミカルプライミングによる植物の環境ストレス耐性強化  /  佐古 香織

Page. 110 - 112 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
動くことのできない植物は高塩・乾燥など様々な環境ストレスにさらされている.植物へ化合物を処理することによって,環境ストレスへの耐性を付与する手法であるケミカルプライミングについて紹介する.
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透明にすることで“見える”食品の内部構造  /  小川 剛伸

Page. 113 - 115 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
透明化と蛍光計測を組み合わせることによる構造計測手法が注目されている.最近,筆者らは麺等の食品を透明にする新規物質を発見することで,古くから知られていたものの,詳細が十分に解明されていなかったグルテンの3次元構造を明らかにした.
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解説

ワンポットペプチドセグメント縮合法を利用した糖タンパク質の化学合成  /  朝比奈 雄也

Page. 116 - 122 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
本解説では,われわれが糖タンパク質化学合成の研究過程で開発したワンポットペプチドセグメント縮合法について述べる.
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大腸菌が産生する発がんリスク因子「コリバクチン」の化学構造の全容解明  /  平山 裕一郎, 渡辺 賢二

Page. 123 - 130 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
大腸がんのリスク因子として推定されているコリバクチンは,近年までその不安定性から化学構造が明らかになっていなかった.本研究では,検出すら困難なコリバクチンの検出と化学構造の解明研究について紹介する.
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植物細胞の酸化シグナルを伝える活性カルボニル種  /  真野 純一

Page. 131 - 136 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
植物細胞で過酸化脂質から生じるアクロレインなどの活性カルボニル種(RCS)は,タンパク質を修飾することで,分化やストレス応答の鍵となる活性酸素シグナルを媒介する.植物でのRCSシグナル研究の現状を紹介する.
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セミナー室

ポリフェノールと腸内細菌  /  升本 早枝子

Page. 137 - 143 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
ポリフェノール類の新しい生体調節機能として,腸内細菌を介した作用機序が注目されている.近年報告されているポリフェノール類の摂取による腸内細菌叢の変動を介した肥満抑制や脳機能改善について解説する.
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プロダクトイノベーション

歯の修復およびその加速化に関する革新的技術開発  /  釜阪 寛, 田中 智子, 滝井 寛

Page. 144 - 149 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
新規高水溶性カルシウム素材開発,唾液のCa/Pモル濃度比に着目した歯エナメル質の結晶再生,フッ素剤との併用,ε-ポリリジンを用いた加速化技術開発,そして,これらの技術を応用した初期むし歯対策食品の開発について紹介する.人生100年時代,生涯おいしく,自分の歯で食べ,QOLの高い健康長寿に寄与できる革新的技術開発を目指した.
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バイオサイエンススコープ

ゲノム編集食品の取り扱いに関するルール  /  小泉 望, 四方 雅仁

Page. 150 - 153 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス
ゲノム編集食品は外来遺伝子がゲノムに存在しなければ遺伝子組換え食品とは異なり安全性審査の対象ではない.しかし,義務では無いものの原則として安全性評価に基づく届出が望ましい.ゲノム編集食品の取り扱いのルールと考え方について述べる.
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付録

和文誌編集委員  / 

Page. 0 - 0 (published date : 2022年3月1日)
概要原稿
リファレンス