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注目記事

シアル酸含有糖鎖の合成と機能理解  /  河村 奈緒子
脂質ラフト研究への応用
アロイドとサイカドから切り拓く発熱植物の新たな世界  /  稲葉 靖子, 大坪 雅
発熱植物とは? -種類,特徴,発熱の基本原理から生理意義に至るまで-
ネコがマタタビに反応する生物学的意義の解明  /  上野山 怜子, 西川 俊夫, 宮崎 雅雄
マタタビへの顔の擦り付けは蚊への化学防除を可能にする
難分解性有機リン系難燃可塑剤の微生物分解代謝と無害化  /  高橋 祥司
含塩素有機リン系難燃可塑剤による環境汚染の浄化に向けて
ダイズL-メチオニン代謝制御の新しい因子の発見  /  手嶋 琢, 稲垣 賢二, 松井 健二
L-メチオニンγ-リアーゼがL-メチオニン過剰蓄積を防ぐ
アミノ酸生合成とCO2固定経路の密接な関係  /  千葉 洋子
グリーンバイオケミストリーから生命進化まで
海外におけるポリフェノールデータベースの紹介と日本における現状  /  室田 佳恵子, Claudine MANACH, Christine MORAND, 下位 香代子
ポリフェノールデータベースの課題と今後
サラシア属植物のヒト消化管に対する作用の解明と新規機能性食品開発  /  植田 文教, 小田 由里子
糖の吸収制御が腸内細菌叢,免疫作用へ与える影響
シロアリが日本を救う!?  /  横川 智之, 髙橋 英眞, 奈須 一颯, 宮崎 稜也
間伐材を新たな資源に

化学と生物 Vol.59 (2021) No.9

全文PDF :
英文要旨および目次PDF :

巻頭言

アメリカ野球に学ぶ日本の科学技術  /  高木 博史

Page. 417 - 417 (published date : 2021年9月1日)
冒頭文
リファレンス
大谷翔平選手(Los Angeles Angels)の勢いが止まらない.打者として本塁打・打点・長打率で上位に食い込み,投手部門でも防御率と奪三振率は素晴らしい(2021年6月現在).まさに現代のベーブ・ルースであり,漫画の世界でしか存在しない二刀流選手として,野球殿堂入りの可能性もある.

解説

シアル酸含有糖鎖の合成と機能理解  /  河村 奈緒子

Page. 418 - 425 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
生物の細胞を覆うシアル酸含有糖鎖は細胞内外の重要なコミュニケーションを担っている.本稿ではシアル酸含有糖鎖の化学合成研究と細胞膜構成分子としての機能研究について,筆者らの研究を中心に解説する.
vol59_9

アロイドとサイカドから切り拓く発熱植物の新たな世界  /  稲葉 靖子, 大坪 雅

Page. 426 - 434 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
被子植物のサトイモ科(Aroid)と裸子植物のソテツ(Cycad)は,発熱植物の中で2大勢力となっている.本稿では,この2つの植物グループにフォーカスを当て,発熱植物についてわかりやすく概説する.
vol59_9

ネコがマタタビに反応する生物学的意義の解明  /  上野山 怜子, 西川 俊夫, 宮崎 雅雄

Page. 435 - 440 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
ネコ科動物は,植物であるマタタビのにおいを嗅ぐと顔や頭を擦り付け,地面に転げ回る,通称マタタビ踊りと呼ばれる行動を示す.この特異な生物現象の行動意義は発見から300年以上も未解明であったが,筆者らは最近,天然物化学,動物行動学,神経薬理学,分析化学などの手法を用いて,マタタビ反応が蚊に対する化学防御の効果を有することを解明した.本稿では,マタタビから同定したネコに対する新たな活性物質とネコのマタタビ反応発動にかかわる神経メカニズム,またマタタビ反応の行動機能的意義について,筆者らの最近の研究成果を中心に解説する.
vol59_9

難分解性有機リン系難燃可塑剤の微生物分解代謝と無害化  /  高橋 祥司

Page. 441 - 448 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
近年,プラスチックなどに添加されている含塩素有機リン系難燃可塑剤による環境汚染が世界中で問題視されている.本稿では,含塩素有機リン系難燃可塑剤の微生物分解,分解代謝酵素や複合微生物による無害化について解説する.
vol59_9

ダイズL-メチオニン代謝制御の新しい因子の発見  /  手嶋 琢, 稲垣 賢二, 松井 健二

Page. 449 - 457 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
信州在来大豆に加熱調理で海苔風味を呈する品種がある.これはL-メチオニン代謝酵素遺伝子へのトランスポゾン挿入によるS-メチルL-メチオニン蓄積が原因であった.この発見に基づく大豆の栄養特性改良の可能性について考える.
vol59_9

アミノ酸生合成とCO2固定経路の密接な関係  /  千葉 洋子

Page. 458 - 463 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
セリン生合成経路は炭酸固定経路および有用物質生産のプラットホームとして注目されている.多様なセリン生合成経路について最新の知見を紹介するとともに,生物工学的・進化的な重要性についても紹介する.
vol59_9

セミナー室

海外におけるポリフェノールデータベースの紹介と日本における現状  /  室田 佳恵子, Claudine MANACH, Christine MORAND, 下位 香代子

Page. 464 - 472 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
セミナー室最終回では,海外において構築された食事由来ポリフェノールのデータベースとそれらを活用したポリフェノールと健康に関する研究を紹介し,我が国における現状,包括的データベースの必要性と今後の課題について述べる.
vol59_9

プロダクトイノベーション

サラシア属植物のヒト消化管に対する作用の解明と新規機能性食品開発  /  植田 文教, 小田 由里子

Page. 473 - 476 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
サラシアにより吸収抑制された糖の腸管内での作用に注目し,腸内細菌叢の変化や免疫機能の活性化など多様な機能を有することを見いだしそのメカニズムを解明するとともに,これらのエビデンスを応用した機能性表示食品を開発した.
vol59_9

農芸化学@HighSchool

シロアリが日本を救う!?  /  横川 智之, 髙橋 英眞, 奈須 一颯, 宮崎 稜也

Page. 477 - 481 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス
本研究はシロアリを利用した間伐材の資源化と飼料化を図ることを目的として行った.個体数と産卵数の関係を調べ,養殖に最も適切な個体数を明らかにした.また,シロアリ配合飼料を用いて魚を養殖したところ,配合割合を10%とした場合に最も体長が増加した.これは,現在配合飼料として用いられている魚粉と代替可能であることを示唆していた.また, シロアリの脂質成分は, 落花生油に近いことも判明した.

付録

和文誌編集委員  / 

Page. 0 - 0 (published date : 2021年9月1日)
概要原稿
リファレンス