Vol (Year) :

HOT NEWS [ 12 total ]  -  View All

※表紙をクリックしてください。

注目記事

栄養飢餓に応じてTORC1の活性を制御する仕組み  /  福田 智行
酵母から知る栄養応答の機序
おいしさの定量化と機械学習  /  下藤 悟
日本酒の品質予測に機械学習を適用した事例
ヒト細胞内で翻訳途上のタンパク質にジスルフィド結合が形成される仕組み  /  門倉 広
タンパク質立体構造形成の新規メカニズムを発見
下部尿路機能におけるNOの生理的役割に関する最近の話題  /  堀田 祐志, 海老原 大希, 川田 龍哉, 片岡 智哉
下部尿路と一酸化窒素
リグニン代謝工学によるイネ科バイオマス植物の育種  /  梅澤 俊明
リグニンの量と構造の改変
鉄依存的な脂質酸化を伴う細胞死フェロトーシスに対するセレン・ビタミンEの作用  /  有澤 琴子, 斎藤 芳郎
新たなプログラム細胞死フェロトーシスのメカニズム
農産物等の機能性表示に向けた研究開発  /  小堀 真珠子
機能性表示食品の科学的根拠とは
標的タンパク質に基づく食品成分の抗肥満効果  /  三谷 塁一
メチルキサンチン類の新規作用
食品添加物のいろは  /  多田 敦子, 建部 千絵
微生物との関係について考える前に知っておいて欲しい食品添加物の基本
植物における低マグネシウム環境での生存戦略とは  /  小林 奈通子, 田野井 慶太朗
マグネシウムイオンの生化学的性質が生み出す植物成長の調和
三年子らっきょうの特長  /  織間 唯衣, 中嶋 亜実, 石井 結理, 柚木 虹, 早川 日菜, 福原 愛美, 粕谷 瑚々奈
なぜ三倍もの時間をかけるのか

化学と生物 Vol.60 (2022) No.11

全文PDF :
英文要旨および目次PDF :

巻頭言

日本農芸化学会の創立から一世紀を経て  /  阿部 敬悦

Page. 549 - 549 (published date : 2022年11月1日)
冒頭文
リファレンス
日本農芸化学会は1924年に設立され,100周年を迎えようとしています.本会は「農芸化学分野の基礎及び応用研究の進歩を図り,それを通じて科学,技術,文化の発展に寄与することにより人類の福祉の向上に資することを目的として設立された.」と,本会HPに設立趣旨の記載があります.

今日の話題

栄養飢餓に応じてTORC1の活性を制御する仕組み  /  福田 智行

Page. 550 - 552 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
キナーゼ複合体TORC1は成長因子や栄養に応答して細胞代謝,増殖,分化などを調節する.様々なモデル生物でTORC1の制御機構が明らかになってきた.栄養飢餓時のTORC1制御に関する最近の知見を紹介する.
vol60_11

おいしさの定量化と機械学習  /  下藤 悟

Page. 553 - 556 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
「食品のおいしさ」といった評価結果と物理化学的な分析値との間には多数の要素間で複雑な関係性がある.この関係性の定量化には機械学習が有用であることが報告されているが,活用に当たってはいくつかの注意点がある.
vol60_11

ヒト細胞内で翻訳途上のタンパク質にジスルフィド結合が形成される仕組み  /  門倉 広

Page. 557 - 559 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
ヒト細胞中で翻訳途上のLDL受容体にジスルフィド結合が形成される様子を観察することに成功した.この系を用いた解析からタンパク質の折り畳み反応を促進する新規メカニズムを発見した.
vol60_11

解説

下部尿路機能におけるNOの生理的役割に関する最近の話題  /  堀田 祐志, 海老原 大希, 川田 龍哉, 片岡 智哉

Page. 560 - 564 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
一酸化窒素(NO)は身体で様々な役割を担っている.膀胱,尿道においてもNOは神経制御や筋肉の弛緩制御に関わり排尿を制御する重要な因子である.本項ではNOの下部尿路における生理的な役割と治療標的としての可能性について紹介する.
vol60_11

リグニン代謝工学によるイネ科バイオマス植物の育種  /  梅澤 俊明

Page. 565 - 572 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
持続型社会の構築に向けて,高バイオマス生産性の大型イネ科植物のモデルとしてイネを用い,積極的にリグニン増量を図る研究及びリグニンの構造単純化に関する研究を進めた.
vol60_11

鉄依存的な脂質酸化を伴う細胞死フェロトーシスに対するセレン・ビタミンEの作用  /  有澤 琴子, 斎藤 芳郎

Page. 573 - 580 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
フェロトーシスは近年見いだされた新たなプログラム細胞死であり,鉄依存的な脂質酸化反応を特徴とする.ここではフェロトーシスの分子機構について論じ,ビタミンEやセレンによる抑制機構や,疾患との関連性について解説する.
vol60_11

農産物等の機能性表示に向けた研究開発  /  小堀 真珠子

Page. 581 - 586 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
農産物等の機能性表示食品の拡大を目指して,真空パックによりへちまのGABA含量を高めて届出・販売を実現すると共に,納豆のポリ-γ-グルタミン酸の食後血糖値上昇抑制作用及びタマネギのケルセチンの認知機能維持作用を示す等して,届出に必要な情報を取得した.
vol60_11

標的タンパク質に基づく食品成分の抗肥満効果  /  三谷 塁一

Page. 587 - 594 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
食品が持つ生体調節機能が注目されていることから,食品成分による機能性発現メカニズムの解明が盛んに研究されている.食品成分が機能性を発現するには,その成分を認識する標的分子との相互作用が必要となる.本稿では,食品成分の機能性発現メカニズムを標的タンパク質の同定の側面から解説する.
vol60_11

セミナー室

食品添加物のいろは  /  多田 敦子, 建部 千絵

Page. 595 - 603 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
食品添加物について,機能による分類や規制上の種類などについて解説するとともに,日本における食品添加物の指定と規格基準改正の流れを概説する.さらに,近年使用が認められた添加物についても紹介する.
vol60_11

植物における低マグネシウム環境での生存戦略とは  /  小林 奈通子, 田野井 慶太朗

Page. 604 - 610 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
マグネシウム(Mg)は,あらゆる生物にとって必須の無機元素である.本稿では,Mgの生化学的な性質を踏まえ,植物においてMgの持つ機能と欠乏が生じやすい条件,そしてMg欠乏下での植物の応答について最新の知見を交えて解説する.
vol60_11

農芸化学@HighSchool

三年子らっきょうの特長  /  織間 唯衣, 中嶋 亜実, 石井 結理, 柚木 虹, 早川 日菜, 福原 愛美, 粕谷 瑚々奈

Page. 611 - 615 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス
一年で収穫ができるものを三年かけて収穫する「三年子らっきょう」は,一年のものと比べて繊維が細かく巻きがしっかりしており,歯切れ,味,香りも良いことから,高値で取引されている.しかし,一年で収穫したものと三年で収穫したものとの科学的な差異は証明されていない.本研究ではこれら二種のらっきょうの成分,味,歯ごたえ・食感,香りの差異を検証した.その結果,三年子らっきょうは一年らっきょうと比べて食物繊維が多く含まれ,歯ごたえがしっかりしているとともに,甘味および旨味成分の含有量が多く,雑味が少ない点やらっきょう特有の香りが強いことが明らかとなった.

付録

和文誌編集委員  / 

Page. 0 - 0 (published date : 2022年11月1日)
概要原稿
リファレンス